飛行機と船の意外な関係性! 船由来の飛行機の用語や習慣
2020/5/4更新
みなさん、飛行機用語でパイロットやキャビンとか聞きますよね。
実は、これらは船が由来の用語なんです。
飛行機の用語や慣習は、船由来のものがたくさんあります。
また、共通のルールがあったりと飛行機と船の関係は意外と深いんです。
今回は、その一部を紹介していきたいと思います!
飛行機と船の歴史
飛行機の歴史は、1903年12月17日に米国でライト兄弟がライトフライヤー号による有人飛行から始まっています。
対して、船の歴史は、紀元前からですよね。
木で作った船から今日のエンジンを搭載している船まで長い歴史があります。
そのような歴史の違いから飛行機の用語には船の用語を借りて使っているものが多いです。
船の用語を使うのが手っ取り早かったのでしょう。
飛行機と船の共通する部分を見ていきましょう!
船由来の飛行機の用語や習慣
パイロット
飛行機で操縦士のことをパイロットといいますよね。
船では水先案内人のことをパイロットといいます。
水先案内人は、ある特定の航路や港で船舶の運航時に乗組員に適切な水路を教えるとともに、そのための操船を指示する人です。
キャプテン
飛行機では、機長をキャプテンといい、船では船長をさします。
制服の肩と袖に施されている金色のライン(機長が4本、副操縦士が3本)も、船から来たものです。
船では、航海士は、船長が4本、一等航海士が3本、二等航海士が2本、三等航海士が1本のようになっています。
機関士も航海士と同様に機関長から三等機関士まで金色のラインの本数があります。
ちなみに機関長の英名はチーフエンジニアなっています。
ギャレー
飛行機では、客室乗務員が働く、機内食や飲み物を置いてある場所をギャレーといいます。
船では司厨部が料理を作ったり、皿を洗ったりするところをいいます。
クルー、キャビン
飛行機でも船でも乗組員のことをクルーといいます。
また、船室をキャビンというように飛行機の客室をキャビンといいます。
キャビンアテンダントのキャビンはそこから来てます。
船の用語にairをつけた用語
airport(空港)、aircraft(小型飛行機)、airship(大型飛行機)などそれぞれport(港)、craft(小型船)、ship(大型船)という船用語にairをつけて飛行機用語にしています。
そのまま借りるのではなく、接頭語をつけて使用しています。
距離・速さを表す単位
飛行機も船も共通で海里(ノーティカルマイル:NM)と言う単位が使われます。
陸で使うマイルとは異なります。
陸のマイルは1.609kmですが、海里では1.852kmです。
少しややこしいですよね。
また、速さを表す単位も飛行機と船は同じでノット(knot)を使います。
ノットは1時間にどれだけのノーティカルマイル進むかという単位です。
例えば、10ノットだと1時間に10ノーティカルマイル進むということになります。
右と左の表し方
飛行機の機体の左側をポートサイド(port side)、機体右側をスターボードサイド(starboard side)と呼びます。
これも船が由来です。
特にポートサイドは船の左側(港側)に接岸することから来ています。
つまり、船のポートサイドから乗り降りをします。
それに習い飛行機でもポートサイドから乗り降りをしています。
皆さんも振り返るとポートサイドからしか飛行機に乗っていると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
飛行機と船の共通用語を一部紹介しました。
まだまだ船由来の飛行機の用語や慣習はあります。
それほど飛行機と船は密接な関係にあります。
皆さんも次に飛行機に乗る時は用語に意識してみてください!
質問や疑問点があればコメントお願いします。
また、飛行機関係の方でこんな用語もあるよって方がいればコメントください!
ありがとうございました!