約2年で外航船員を辞め転職した3つの理由

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2020/4/26更新

今回は、私が外航船員を辞め、転職した理由を書いていきます。

私は、外航船の機関士として計3隻の船に乗ってその後の休暇で退職しました。

その時の考えを赤裸々に書こうと思います。

以前書いた

若手外航船員が続々と早期退職する理由は?

とは少し違った理由になるかと思います。

「こういう考えもあるんだな」

と思うかもしれません。

今後の判断の参考にしていだたければ嬉しいです。

外航船員を辞めて転職した理由

主な理由は以下の3つです。 

・労働環境に適応できなかった

・他のスキル(特にネットスキル)を身につけにくいと考えた

・将来が不安になった

退職理由でよくある人間関係は私の場合問題ありませんでした。

運よく人に恵まれ、周りとうまく接することができました。

 

ひとつひとつ当時の気持ちを振り返りながらみていきます。

労働環境に適応できなかった

1つ目は船の労働環境に適応できず、身体が持たないと感じたからです。

 

まず大変だったのは労働時間です。

正確に言えば労働時間帯でしょうか。

夜中に起こされて働いたり、時差があって生活リズムが狂ったりとなかなか適応できませんでした。

船の時差の調整は、30分もしくは1時間ごとに行います。

1日の時間を伸ばす西回りはいいですが、反対に1日の時間を縮める東回りは厳しかったです。

1日が23時間になったりするのですからリズムが狂います。

 

次に機関室の温度です。

私は中東航路が多く、機関室が平均45℃で時には50℃オーバーでした。

歩くだけで汗が吹き出る環境で機械を整備することが厳しく、寿命が縮まっていると本当に感じました。

作業着を1日に4着使ったりしていました。

洗濯が間に合いません。

仕事終わりにはもう体力が切れかけでなかなか勉強や準備ができなかった覚えがあります。

 

他にも船によりますが食事が合わず、苦労しました。

 

他のスキル(特にネットスキル)を身につけにくいと考えた

2つ目は、他のスキルが身につかないと考えたからです。

特に、ネットを通じたスキルであるプログラミングや動画編集などを学びにくいと感じました。

船ではネットが弱く、とてもネットで勉強できません。

これから5G時代に突入するのにネットスキルで稼げないのは不利なのではないかと考えました。

もちろん船で本を使い勉強したり、休暇中に勉強するのは可能です。

しかし、継続的に学ぶのは難しいと感じました。

 

このようにネットスキルを学ぶには陸に転職が必要と思いました。

 

将来が不安になった

3つ目は将来が不安になったからです。

乗船中や研修中に数年先輩の話を聞いていると、辞めなかったことに後悔をしている方が数人いました。

もしくはずっと辞めようとしていたが、説得され残り、数年後に結局やめてしまった方もいました。

そのようなことにならないようにと私は考えました。

 

また、若手外航船員が続々と辞めていたのも気がかりでした。

若手が辞めるとどうしても残っている側に負担がかかります。

特に三等機関士は数が少なく、乗船期間が伸び、休暇も少なくなっていました。

 

そのような状況で私は辞める決心をしました。

 

まとめ 

以上の3つの理由から転職を考え、休暇中に転職活動を行いました。

運よく転職先がとんとん拍子で決まりました。

 

私の場合上記のような理由でしたが他の若手外航船員はほとんどが人間関係で辞めています。

それぞれ仕事に関して考えることはあります。

トータルでみて、外航船員をやめて転職するかどうか、これから外航船員を目指すべきかどうかを考えて欲しいと思います。

その時にこの記事が参考になっていれば幸いです。

 

質問や疑問点があればコメントお願いします。

ありがとうございました。