外航船員の仕事は危険?死にかけた実体験を3つあげました・・・

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2020/4/12更新

 

「まじで死ぬかと思った・・・。」

 

そんなことを人生で思った経験は一回ぐらいあるかもしれません。

僕は、「死んだ」あるいは「もう死ぬ」と船に乗ってたとき主に3回思いました。

そんな僕自身の実体験を交えながら、外航船員に潜む危険を考えていきます。

元は機関士だったので、機関士中心に開いていこうと思います。

 

死にかけた実体験を先に見たい人は目次から飛んでくださいね!

外航船員は危険な仕事

 外航船員はとても危険を伴う仕事です。

職場はもちろん船です。船には危険な箇所がたくさんあります。

特に機関室に危険が多いです。

重い扉、回転物、熱い流体(蒸気、油、水など)、重量物、高所など...

ですから、実際に、指を落としたり、元に戻らないぐらい火傷したり、落下して死んでしまったりということが起こっています。

 

また、ずっと船に乗っていると疲労や精神的乱れでつい集中が切れてしまい、不注意になりがちです。

外航船員になる上で、危険だということを覚悟しなければならないと思います。

 

実際僕自身が危なかった体験を紹介していこうと思います。

 

死ぬかと思った3つの実体験

僕が三等機関士だったときの実体験です。

これを参考にして、気をつけて欲しいと思います。

 

気温45℃の中16時間働いた後に水(1.5L x 6本)の箱を約75箱3人で運んだ 

このときは脱水と疲労で倒れそうになりました。

船にのせた水を運ぶただの力仕事なのですが、一箱運ぶ度に水を飲んでも足りないくらいでした。

身体から逆に汗が出ず、このまま死んでしまうのかと思いましたね。

 

汗だくで100Vに感電

蛍光灯交換作業で、劣化して剥き出しになっと活線に触れてしまい100Vに感電しました。

急に身体に衝撃が走り、「痛っ!」なんていう暇もありませんでした。

100Vなら家庭でも感電したことある人がいるかもしれません。

しかし、そのときは汗だくでした。

人間は汗をかいていると抵抗が小さくなってしまうので、感電しやすくなります。

感電したときは、心臓を手で握られた感覚でした。

 

ちなみに船には440Vもあり、感電してしまうと死ぬこともあります。

みなさんは電気作業をするときは感電対策を確実にしてください。

 

エレベーター点検中に死にかけた(人生最大の危機)

これは三等機関士の担当危機器あるエレベーターの整備中に起こりました。

 

エレベーターの箱上で作業していました。

「あー、やっと終わったー!」

と思いエレベーターの箱内に戻ったのです。

そのとき、腰につけていた安全ベルト(ハーネス)を箱内にある手すりになぜか掛けてしまいました。

掛けたままの状態でエレベーターを復旧して、箱外に出ました。

(このときはすでに手すりに掛けたことを忘れています。)

 

すると、外に3歩ほど出たとき、ベルトが「ピンっ」と張り、掛けていたことに気づきました。

気づいた時にはもうエレベーターの扉が閉まりかけていました。

「ヤバイ、死ぬ!」

と思いましたが、なんとかエレベーターが動く前に扉を開けることができ、難を乗り越えました。

 

もしエレベーターが動いてしまっていたら、腰につけていた安全ベルトが僕の腰やお腹を締め付け、確実に死んでいました。

 

この事件が転職を考えた一つの要因になりました。

 

文章だけで分かりにくかったかもしれませんが、本当に危険な体験でした。


 いかがだったでしょうか。

外航船員という職業は、かなりの危険が伴います。

外航船員の良いところだけでなく、良くないところも吟味して、今後の判断に活かして欲しいです。

 

質問やコメントがあればよろしくお願いします。

ありがとうございました。