【外航船員】1日の生活スケジュール どのように仕事をしているのか?
2020/4/6更新
今回は、外航船員の通常航海での1日のスケジュールを紹介したいと思います。
具体的な船での生活を見てもらって、イメージをしてもらえたらいいなと思います。
僕は機関士だったので、航海士より機関士を少し詳しく書いています。
では、振り返っていきましょう。
機関士の1日の生活スケジュール
通常航海中、機関士は航海士と違い、4時間ごとの当直はありません。
しかし、3日に一回、M0(エムゼロ:Man zeroの略)当直が回ってきます。
M0とは、夜間に機関室に人員を配置しないで良い方式です。夜間に機関室に行かなくていい分、その日の当直機関士の部屋に何かあればアラームが作動するようになっています。
また、当直機関士は、夜20時ごろに機関室を見廻る必要があります。
スケジュールの例は以下の通りです。
7:15 起床、朝食
8:00 朝ミーティング、機関室見廻り
この日行う整備作業や入港予定などを共有します。英語で。
また、毎日整備作業前に見廻りをして、問題がないかチェックします。
9:00 整備作業開始
外国人船員のパートナーと協力して整備作業を行います。
10:00 お茶休憩
午前と午後に一回ずつお茶ということで30分の休憩時間が入ります。
休憩もしますが、それだけではなく、整備作業の進捗状況を上司に報告する時間でもあります。
この時間をうまくつかって、わからないところは質問したりします。
10:30 整備作業再開
12:00 お昼休憩
待ちに待ったお昼ご飯です。
ここでしっかり食べないと身体が持ちません。
12:30 LOG BOOK 記入
三等機関士の大事な仕事です。
その日の船が進んだ距離やスピード、燃料消費量などいくつかの項目をLOG BOOKというものに書いていきます。
これは重要書類で間違ってはいけません。
13:00 整備作業開始
15:00 お茶休憩
15:30 整備作業再開
17:00 整備作業終了、終了ミーティング
整備作業の進捗状況や次の日の整備作業の共有をします。
18:00 夕食
夕食時間はかなり早めです。
ですから、夜食をとる人が多いです。
カップ麺は必須ですね。
18:30 自由時間
お酒を飲んだり、みんなでDVDをみたり、麻雀したりといろいろです。
そのときに乗ってる人によって流行りが変わるので、色々な分野に詳しくなります。
20:00 機関室見廻り
この時間は、当直機関士の日に行う見廻りです。
夜は機関室は無人になるので、最終チェックとして1時間ほど見廻ります。
21:00 見廻り終了、自由時間
23:00 就寝
夜にアラームがなると、機関室に行かなければなりません。
アラームがならないことを願いながら、就寝します。
航海士の1日のスケジュール
僕自身は機関士だったので、航海士のスケジュールは簡単にわかる範囲で紹介します。
以下は三等航海士の例で8時-12時と20時-24時に船橋で当直に入ります。
8:00 当直開始
12:00 当直終了、LOG BOOK記入
機関士と同じくLOG BOOKの記入を行います。
12:00 記入終了後、昼食
13:00 自由時間、書類作業、整備作業など
航海士は、当直以外の時間で書類作業や整備作業を行わなければいけません。
ですから、1日の労働時間が8時間を超えてきます。
航海士の方がその分残業代が出るので、機関士より給料が高い場合が多いです。
18:00 夕食
20:00 当直開始
24:00 当直終了、自由時間、就寝
外航船員はにとって大事なのは・・・
なんとなくイメージができたでしょうか。
船によってスケジュールは多少変わりますが、基本的なところは変わりません。
僕が外航船員として過ごしてきて、大事と思ったのは自由時間の使い方です。
外航船員には色々なストレスが溜まります。
仕事のストレス、上司へのストレスなど様々です。
そのストレスとうまく付き合うには、自分にあった自由時間の使い方を見つけるのが一番です。
またどこかで船内での自由時間について書きたいと思います。
1日のスケジュールを見て、参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。