乗下船が困難に!新型コロナウイルスが外航船員に与える影響

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2020/4/10更新


世界で猛威をふるっている新型コロナウイルス(COVIDー19)

今回は、外航船員にどのような影響があるのか書いてみます。

海運業界や国の経済のことはなしにして、外航船員の目線で何が変わるか見てみます。

外航船員に新型コロナウイルスが与える影響は?

新型コロナウイルスは外航船員に大きな影響を与えています。

どんな影響があるのか、今後どうなるのか考えました。

 

外国での乗下船(乗組員交代)ができない

新型コロナウイルスの影響で外航船員と会社にとって乗組員の交代が難しくなっています。

というのも、外航船員が入国制限などの規制により外国での乗下船ができず、日本の寄港地でしか乗組員の交代ができないからです。

交代ができないと外航船員の乗船期間が長くなり、疲弊し、事故が多くなる可能性があります。

特に問題なのは、日本に寄港しない船に乗っている外航船員の乗組員交代です。

いつどこで乗下船が可能か考え、対策する必要があります。

 

ちなみに乗船期間延長による労働時間過多、船員手帳や健康診断の期限は国土交通省により許容されているようです。

 

外航船員の楽しみである寄港地での上陸ができない

ウイルスが船内へ入るのを防ぐため、上陸ができないようです。

万が一、ウイルスが船内に入るとクラスターが発生してしまいます。

上陸禁止はしょうがないように思えます。

 

外航船員とって一番の楽しみである上陸が奪われた影響はかなり大きいです。

長い乗船期間においてストレス発散できる機会が減った事による外航船員の精神状態は心配です。

船内休暇を増やすなどの対策をして欲しいと思います。

 

外国人船員は下船できても帰国できない可能性がある

日本人はともかく問題は外国人船員です。

外国人船員には、フィリピン人とインドネシア人が多いです。

特に、フィリピン人は、入国制限がかけられており下船が難しいようです。

 

感染する可能性

船での感染の確率は陸での生活にに比べて低いです。

新型コロナウイルスが船内に入らない限り、感染の心配はありません。

しかし、船内にウイルスが何らかの形で入ってしまった場合はかなり危険な状態になります。

その理由は、乗組員同士の濃厚接触船内の空調システムによる感染です。

特に、船内の空調システムは、全部屋共通となっていて、ウイルスが拡散する可能性が大いにあります。

この空調システムが、先日の「ダイヤモンド・プリンセス号」で感染が船内で広まった原因の一つだと言われています。

 

ウイルスが入る可能性があるのは、乗組員の上陸と交代の他に荷役時の外部の人間の出入りです。

会社として、荷役時の外部の人間の数を減らして、マスクの着用を義務にしているようです。

外航船員には、特に荷役時の感染予防を気をつけて欲しいと思います。

 

 

どうやって乗組員の交代をさせるか

外航船員にとって(会社にとっても)大きな問題は、乗組員の交代です。

今のところ乗組員交代方法の詳細は分かりませんが、僕なりに方法を考えてみました。

・基本的に日本での下船にする。2週間以内に外国で荷役をした場合、数日間隔離する。

・日本で下りられない場合、外国での下船後、2週間の隔離を行う。

・船に新しく乗る場合は、事前の検査を義務化する。

ウイルスを持ち込まないことを重視し考えました。

現実的でない方法かもしれません。

他に方法があれば、コメントよろしくお願いします。

 

このように新型コロナウイルスの外航船員への影響は大きいです。

外航船員に感染者が出ないよう対策して欲しいと思います。

 

ありがとうございました。